現地時間15日、欧州各地で2016年欧州選手権に向けた予選が各地で行われ、歴史的な快挙が達成された。サンマリノがホームでエストニアと対戦し、0-0で試合を終えたのだ。

イタリア半島中等部に位置するサンマリノは世界で5番目に小さい国家。1988年にUEFAへと加盟しているが、W杯や欧州選手権の予選では強豪相手に負け続けており、EURO2004、2006年W杯、2010年W杯、EURO2012、2014年W杯といずれの予選でも全敗。FIFAランキングでは最下位となる208位に長く位置していた。

しかし、この日のサンマリノは奮闘した。世界的レフェリーであるフェリックス・ブリッヒが捌いたこのゲームでFIFAランキング88位のエストニアに粘り、36%のポゼッションながら10本のシュートを放つ(エストニアは16本)。そして見事無失点でこの試合を終え、13年ぶりとなる勝ち点を獲得したのだった。

この試合が始まるまで、エストニアはAマッチで61連敗中。最後に負けなかったのは2001年4月25日に行われたアウェイでのラトビア戦であったという。

試合後、サンマリノの選手たちはピッチ上で喜びを露わにしたという。イングランドやスロベニア、スイスといった強豪ひしめくグループE。サンマリノの道のりは果てしなく険しいが、きっとこうして一歩一歩チームは成熟していくのだろう。

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