大久保、大黒に続いて「得点王を巡る旅」第3回は、日本との所縁も深い王国ブラジルの全国選手権で得点王に輝いたフルミネンセのフレッジだ。

ザ・ボックスストライカー

特別スピード、足元の技術に優れるわけではないが、マーカーとの駆け引き、体の入れ方やポジション取りは絶品。元イタリア代表で現ACミラン指揮官フィリッポ・インザーギを彷彿とさせる、ブラジル人には珍しい生粋の点取り屋である。

クルゼイロ、フランスのリヨンでの活躍により、2006年W杯のメンバーに名を連ねたフレッジ。その後は長く代表から遠ざかることとなったが、国内復帰後の2012年にフルミネンセで得点王を獲得しチームを優勝に導くと、2013年に再就任を果たしたフェリポンことルイス・フェリペ・スコラーリ体制の代表で復帰。コンフェデの優勝など同年は11試合9得点を記録し、誉れ高きセレソン・エースの座に上り詰めた。

W杯での失意、そして復活

一方で優勝が至上命題とされる重圧、代表とクラブを往復する環境の影響か、この時期から怪我にも悩まされ、自国開催のブラジルW杯にはコンディションとパフォーマンス低下が不安視されたなか臨むことになる。案の定、開幕戦の大袈裟なダイブが西村雄一主審の騒動を生んだ以外ほとんど見せ場がなく、フレッジは屈辱的な敗退の戦犯扱いされ、大会後に代表を引退してしまった。

しかし、その重圧から解放されたのか今年の全国選手権では汚名を払拭するようにゴールを積み重ね18ゴールを記録。チームを優勝に導いた2012年以来2度目の得点王に輝いている。

QolyからJリーグへの薦め

W杯の敗退で「セレソン史上最低の"9番"」とまで酷評されたフレッジ。特別な個人技を持たない彼のプレースタイルがブラジルで好まれなかったのは事実だが、オフザボールでの老獪な動き、決定力の高さは過去の偉大なFWと比べても引けを取らないレベルであったことは正当に評価すべきであろう。

そういえばフレッジが育ったアメリカ・ミネイロでプレーしていたオビナがJ1・松本山雅へ加入することが決まった。フレッジも来年32歳。そろそろJリーグへどう?