スイス国立銀行(中央銀行)が15日、対ユーロで行っていた自国通貨スイスフランの上昇を抑えるための無制限介入を突然終了、上限を撤廃したことで発生した「スイスフランショック」は、やはりサッカー界にも影響をもたらすことになった。

特に打撃が大きいとみられるのは外国為替証拠金(FX)取引業者で、世界的な大手でイギリスに本社を置くアルパリが16日、経営破たんを発表。これを受け、金融庁は同社の日本法人であるアルパリジャパンに対し、資産が流出しないよう国内保有命令を出している。

FXの最大の特徴は、顧客が証拠金を取引業者に預け入れることにより、レバレッジをかけてその何倍もの金額の外貨を取引できる点。よって、今回のように急激な相場の動きで顧客が多額の損失を出した際、資金繰りに行き詰まることがある。

アルパリと言えば、イングランド・プレミアリーグに所属するウェストハム・ユナイテッドのユニフォームスポンサーとしても知られる。

ウェストハムとアルパリは2013-14シーズンから3年契約を結んでおり、今季はまだ2年目。契約金は年間300万ポンド(およそ5.3億円)と伝えられているが、契約の続行はもちろん不可能である。

実はウェストハム、2008年にも当時胸スポンサーだった旅行会社、XLホリデーがシーズン途中に破たん。また、同時期の金融危機でアイスランド人オーナーがクラブを手放すなど、“こういった話題"には何かと縁のあるチームだ。

アルパリ破たんの報を受け、クラブは悲しみとこれまでの協力に関して感謝の意を表明する一方、財政的な影響はないことを強調。

サム・アラダイス監督に率いられ、21節終了時点で7位につける好調なチームに水を差さないよう、新たなスポンサー探しに向かう。

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