世界が注目するプレミアリーグの試合前、選手たちとともにピッチへと登場するのがエスコートキッズだ。

子どもたちはテレビの中で見た選手たちを間近で感じ、一体何を思うのだろうか。

大きいな、かっこいいな、優しいな….。もちろん、そういったポジティブな感情だけが彼ら彼女らの中に残るとは限らない。緊張感や大歓声に包まれ、夢見心地でその時を終える子供たちだっているだろう。いずれにしても、憧れの舞台に選手とともに登場するその体験自体が今後の人生の糧となることに間違いはない。

しかし、そんなエスコートキッズの実情は我々の予想とは少し違っているらしい。英国『Guardian』が独占で伝えたところによれば、プレミアリーグの中には、エスコートキッズになる対価として金銭を要求しているクラブもあるのだという。

記事によれば、11のプレミアリーグクラブでは現在、エスコートキッズになる子供(あるいはその家族)に支払いを求めているという。プレミアリーグは全部で20クラブであることから、その半数以上のクラブが“有料”ということになる。その内訳の一部は以下の通り。

◆ウェストハム
300〜600ポンド(およそ5万5000円〜11万1000円) 

◆QPR、スウォンジー
450ポンド+α(およそ8万3000円+α) 

◆トッテナム
250〜400ポンド(およそ4万6000円〜7万4000円)

◆レスター
300〜400ポンド(およそ5万5000円〜7万4000円) 

◆ストーク、バーンリー、WBA、ハル
330〜390ポンド(およそ6万1000円〜7万2000円)

どうやらこれらはパッケージでの価格であり、決して1試合限定のものではなさそうだ。しかし、これらは決して安い値段ではない。少年少女用のキット(ユニフォーム、パンツ、ソックス)の平均価格は65ポンド(およそ1万2000円)であり、U-16チームの試合のシーズンチケットでさえ250ポンド(およそ4万6000円)だという。

今年Qolyでは、セレッソ大阪がACLでの試合でエスコートキッズを応募していたニュースをお伝えした。この時には6歳から8歳までの22人が公募で決定し、その22人の少年少女とその保護者には無料のチケットも配布されていた。やはり、一般的にエスコートキッズは無償の機会であるというイメージが強いはずだ。

QPRのサポーターズグループのスポークスマンは、「エスコートキッズになるのに450ポンドねぇ・・・。もしマスコットキッズの機会をクラブにより熱中している地元の学校のために行使できるのであれば、それがより良いね。QPRのような地域コミュニティに本当に依存したクラブにとっては、そういったことはまずいね」と話したんだという。

エスコートキッズの有料問題、あなたは賛成?反対?

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