先週末に行われたプレミアリーグ。マンチェスター・ユナイテッドがリヴァプールを3-0と下したその頃、マンチェスターの街のあちこちでは、赤いユニフォームを着たサポーターたちが歓喜していたに違いない。

彼らのことである。きっとライバルへの勝利に酒は進み、凱歌をあげ、夜も遅くまで愛するチームへの想いを語っていたことだろう。しかし、マンチェスターから遠く離れた場所でもそれに匹敵するほどの興奮の模様が確認されていたようだ。

こちらは、マンチェスターから7000kmも南東に進んだインド最大の都市、ムンバイでの光景である。この日ムンバイでは"BPL LIVE"と称したプレミアリーグの海外イベントが行われており、インド全土からプレミアリーグファンが集結し、パブリックビューイングで時をともにしたのだという。

インドは世界で2番目の人口を誇る一大国家である。現在、アレッサンドロ・デル・ピエロらが参加しているインディアン・スーパーリーグが大盛況であり、もともとサッカーに対して大変熱狂的であると知られている。

会場となったMMRDAグラウンドには当初2万人規模の人が押し寄せたと発表されたが、プレミアリーグ側は後にその数字を修正。現在では、3万人もの人が集まったとされており、これは同イベントの記録となっている。

件のユナイテッド対リヴァプール戦、ウェイン・ルーニーの先制点に湧くPV会場。まるで、日本代表の試合に歓喜する日本での興奮のようだ。

"BPL LIVE"はインド主催のイベントではない。プレミアリーグが主催の興業であり、プレミアリーグ側からも様々なイベントが催されている。その証拠に、ロビー・ファウラーやペーター・シュマイケル・エミール・ヘスキーといった往年のスター選手もムンバイへと飛びイベントに参加し、現地ファンと交流を図った。

It's all kicking off #BPLLive #MUNLIV

Alex Eckhout さん(@alexeckhout)が投稿した動画 -

現地のサポーター同士と勘違いしてしまうほどの熱量。こうしたコミュニケーションは、日本はそう見られない。

リヴァプールのファンもいます!

前日はチェルシー戦もパブリックビューイングをしていた。

もともとはこんな空虚なスペースだったらしい。それがこうもなるなんて・・・。

プレミアリーグ公式HPによれば、23歳のリヴァプールファンであるナチンさんは、このイベントに参加するため800kmも離れた実家から寝台特急で駆けつけたらしい。

ナチン(インド在住のリヴァプールファン / 23歳)

「プレミアリーグがムンバイにやって来るといとこから聞いた時、私は仰天したよ。

私は彼に、『そんなイベントをプレミアリーグが開催するはずがない、他の何かによるイベントに違いない』と話した。

しかし、彼は言ったんだ。

『いや、それはバークレイズのプレミアリーグだ』とね。あのロビー・ファウラーを生で見ることができたなんて、今でも信じられないよ」

日本で生活していると、東南アジア方面でのプレミアリーグ人気は凄まじいと聞く。実際、近年のプレミアリーグのキックオフ時間はアジア方面を意識したものにシフトしているとも伝えられている。

こうした画像や動画を見せられると、そうした噂や伝聞がいかに真実味を帯びていたかが分かるはずだ。