U-20南米選手権と並行して、今月9日よりジャマイカで行われてきたCONCACAF(北中米カリブ海)U-20選手権も24日に最終日を迎え、メキシコが大会3連覇を成し遂げた。
大会は予選を通過した12ヵ国がAとBの2組に分かれてグループステージを戦い、首位チームに決勝進出とU-20W杯出場権が、各組2、3位のチームにU-20W杯の出場権をかけたプレーオフ出場の権利が与えられる。
決勝はアメリカのいるA組を無傷の5連勝、それも無失点で通過し快進撃を続けるパナマと、B組を難なく首位通過した北中米の巨人、メキシコの試合に。両国とも既にU-20W杯の出場権を獲得しており、パナマは大会初制覇を、メキシコは3連覇を目指して戦うことになった。
序盤から互いに決定機を作り出す、見どころ満載の激しい展開となる。
0-0で迎えた後半早々、メキシコがここまで大会無失点のパナマから巨漢FWギジェルモ・マルティネスのゴールにより先制するが、パナマも攻め上がりが魅力のDF、フィデル・エスコバルがPKを決めて同点に。試合は互いに死力を尽くし、延長戦でも決着が付かずにPK戦へもつれ込む。
ここで先攻のメキシコは4人全員が決めたのに対し、パナマは3、4番手が続けて外し万事休す。メキシコが苦しみながらも通算13度目となる優勝と、大会3連覇の偉業を成し遂げた。
なお、この試合の前に行われたグアテマラ対ホンジュラスは1-2、アメリカ対エルサルバドルは2-1で終わり、勝利したホンジュラス、アメリカの2ヵ国もU-20W杯本大会への出場を決めている。
改めて、U-20W杯への出場権を獲得したのは以下の4チームとなる。
メキシコ
パナマ
ホンジュラス
アメリカ
今年はグループステージを破竹の5連勝で首位通過し、メキシコを最後の最後まで苦しめたパナマの躍進が光る大会となった。
実際、彼らの今大会における素晴らしい活躍は高く評価され、中盤の要であるルイス・ペレイラがMVPに相当するゴールデンボール賞を受賞。また、ベストイレブン賞にも優勝したメキシコの4人を上回る、5人が選出されている。
残念ながら初優勝とはならなかったが、「近い将来、パナマ(A代表)のW杯初出場は間違いない」、そう確信させられる大会であった。