1月25日、アフリカネイションズカップ2015は9日目に入り、グループリーグは全ての決勝T進出チームが決まる第3節に突入した。

▼赤道ギニアがしてやったり、強豪ガボンを退ける

初戦で勝利したものの前節コンゴに敗れ、勝ち点3となっていたガボン。そして開催国赤道ギニアは2引き分けで勝ち点2。シンプルに勝利した方が決勝Tへ進出するが、ガボンは引き分けでも2位以内が確定する状況だった。

だからこそなのか、パスを繋いで攻める小気味よいサッカーを開幕で見せたガボンの動きがぎこちない。前線と中盤の有機的な連携はなく距離が離れており、マディンダの華麗なゲームメイクも見られない。

チャンスはないわけではないものの、ボールを支配することもできておらず、引っかかって赤道ギニアに反撃を許すこともしばしば。いいリズムは崩れていた。

そして後半、カウンターでサイドを狙いチャンスを伺っていた赤道ギニアに得点が生まれる。中盤でのボール奪取からバルボアが持ち上がり、ラウール・ファビアーニとのワンツーで突破。そしてロイク・パランのタックルに倒されPKを獲得。

これをバルボア本人が決め、開催国赤道ギニアが決勝トーナメントに近づく先制点を奪取する。

点を取らなければならなくなったガボンは左サイドバックのオビャングを下げ、FWのレングアラマを投入。しかしそれを利用したのは赤道ギニアだった。

86分、途中出場のフベナルからその開けられたスペースにスルーパスが通り、バルボアが飛び出して折り返し。中でエンスエが合わせ、キーパーが弾いたところをイバン・サルバドールが押し込んだ。

これで2-0とリードした赤道ギニアがグループ2位に浮上。2012年大会に続き、2度の出場で2度の決勝トーナメント進出という結果を得た(両方とも自国開催ではあるが…)。

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