1月27日、アジアカップ2015はついに残りわずか3試合という状況に。地元オーストラリアが、日本を破ったUAEを準決勝で迎え撃った。

▼積極的な豪州、UAEのリズムを崩す

オーストラリアの入りは非常に良いものとなった。試合開始から2分でコーナーキックからトレント・セインズバリーがフリーでヘディング、先制ゴールを決めた。

この得点だけでなく、試合の内容でもオーストラリアは優勢に。両サイドを押し込むという狙いがあり、サイドバックが前を向いたらすぐにスピードアップし、仕掛けや短い距離でのパスで縦に侵攻していく。

UAEは前線の4枚がどんな形であれ攻撃の胆となるが、ウイングは通常それほど守備に奔走することはできず、そしてそこが下げられてボールを保持できなくなる。

その中でも中心となるオマールは低い位置に下がらざるを得なくなり、前線との距離が離れ、マークもされやすくなってしまった。UAEはそれほどフィジカル面で強いという選手はいないので、強引にやられると後れを取る。

オーストラリアはさらに14分に追加点。右サイドからのクロスにケイヒルが飛び込み、こぼれ球をレッキーがシュート。それがブロックされたところをルオンゴが流し、デイヴィッドソンが決めた。

後半はUAEがややリズムを取り戻す展開。イスマイル・アル・ハンマディを投入するとともに、オマールがジェディナクとミリガンの間あたりに常に入ってボールを収めようとし、攻撃の起点に。前線にパスが入ればUAEの攻撃は加速する。

ただ、ここで何度かあったチャンスを決められていれば違ったのだろうが、そううまくは進まず。オーストラリアはミリガンとマッカイを入れ替えて運動量を回復し、穴になったポジションを修正しつつ、徐々にペースを戻していく。

UAEは逆に最後、バランスを崩して3バックに移行したものの、完全に中央に移ったオマールがジェディナクと直面する羽目になり、逆に良かった点を失うことになった。

そして試合は2-0のまま終了。オーストラリアが前半で得た2点のリードを守り切って決勝へと駒を進めた。

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