昨年末、英国紙などで報じられ世界的な話題となったキング・カズことJ2・横浜FCの三浦知良が28日、南米の超人気サイトでも取り上げられていたのでご紹介しよう。

“最年長の現役プレイヤー"

リンク先のページには横浜FCと契約を延長したこと、28年前にブラジルの名門サントスでデビューし、ヴェルディ黄金期を経てイタリア、クロアチアで日本人初のプロ選手となったこと、日本代表で活躍したものの、1998年フランスW杯で落選したことなどが紹介されている。

この記事を配信している『Pasión Libertadores』はコパ・リベルタドーレスの公式スポンサーの1つで、ツイッターのフォロワーが10万以上、フェイスブックでは1記事に「いいね!」5000以上が当たり前という中南米の超人気サイト。このカズの記事にも「いいね!」が7000以上、コメントが400件近く寄せられている。

Gol de Santos, festeja Quintero. ⚽️ #pasionlibertadores #santoslaguna #copabridgestonelibertadores #sudamerica #libertadores #soypasion
Pasión Libertadoresさん(@pasionlibertadores)が投稿した写真 -

コパ・リベルタドーレスのスポンサーを務める『Pasión Libertadores』

南米から日本を変えた“キング"

16歳の時に単身で南米・ブラジルへ渡ったカズ。当時はまだ日本人がサッカーをすること自体珍しく、「日本人」の呼称は即ち「サッカーが下手な奴」という扱いであったという。

しかし、2011年暮れにクラブW杯のFIFAアンバサダーとして古巣サントスを訪れたカズはインタビューでこのように語っている。

「(当時から日本人は)テクニックとポテンシャルはあったと思うよ。けど信頼がまだなかったんだ」

ブラジルに初めて日本人の移民が到着したのは1908年、サントスの港であった。

カズは王様ペレを生み出した歴史あるサントスで、かつて祖国を離れ地球の裏側へ辿り着いた同胞がそうしたように、信用・信頼を勝ち取るべくゼロから奮闘。「日本人だって絶対にやれるんだ」... その人並み外れた覚悟が当時、冬の時代と言われた日本サッカー界を切り開くことになり、今こうして我々の拙いニュースが需要を持つほどサッカーが人気を得る時代になったのである。

日本のサッカーはまだまだ世界のトップレベルとは差がある。しかし、過去の厳しい時代を知るカズにとって、こうして第2の祖国ともいえる南米の地からリスペクトを受けることは、我々には想像も及ばないほど感慨深いものがあるのであろう。

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