2月5日、『Express』は「アーセナルの第2株主であるアリシェル・ウスマノフ氏が、ロシア代表監督ファビオ・カペッロ氏の給与を肩代わりした」と報じた。
2012年にロシアの代表監督に就任したことで知られるファビオ・カペッロ氏。その年俸は世界最高額の年900万ユーロ(およそ12億円)であると言われている。
しかし、先日これが数か月に渡って支払われていないことが明らかになった。ロシアはさらにこのところの原油価格の下落によって経済危機に陥っており、ワールドカップ関連予算の削減も余儀なくされている。
もちろん、カペッロ監督は以前からこれに対して不満を述べ、辞任の可能性も仄めかしていた。
そこでロシアサッカー連盟が助けを求めたのが、世界最高クラスの大富豪として知られるアリシェル・ウスマノフ氏であった。話し合いの末にウスマノフ氏は連盟に対してカペッロ監督の給与を貸し出すことに合意したという。
その額は391万ポンド(およそ7億円)であり、これは監督との契約を継続させるために使用される予定である。アリシェル・ウスマノフ氏の資産はフォーブスの発表によれば180億ドル(およそ2兆1000億円)とのこと。
ヴィタリー・ムトコ ロシアスポーツ大臣
「我々はアリシェル・ウスマノフと1時間程度話し合い、物事について整理をした。ロシアの市民として彼は当惑していた。ワールドカップを主催する計画を持つ我々が、代表監督の給与を支払えないということに」