パリ・サンジェルマンのズラタン・イブラヒモヴィッチはカーンとの試合でカンフーキックによるスーパーゴールを決めた後、ユニフォームを脱ぎタトゥーが刻まれた上半身をあらわにした。(この行為によってイエローカードも貰っている)
イブラが刻んだ新しいタトゥーに込められた意味について、国連の機関である国際連合世界食糧計画(WFP)が特集動画で伝えている。
805M people suffer from hunger. Make sure the world knows. w/
@ibra_official http://t.co/6HKB32i1ov #805millionnames pic.twitter.com/vEbUqzbJ6P
— World Food Programme (@WFP)
2015, 2月 15
それによれば、イブラにとってこの試合は何よりも重要なものだったという。なんでも彼は新たに50の名前をタトゥーとして体に刻んでいたそう。その名前を持つ人達にイブラは一度も会ったことがないが、寄り添っていたい(存在?)とされている。その名前は飢餓に苦しむ8億人以上の人々のうちの一部だそう。
同機関によると、飢えと栄養失調はエイズやマラリア、結核を上回り世界中で一番の健康上のリスクになっているとのこと。今日世界では8.05億の人々が栄養不足に陥っており、これは9人のひとりが生きるうえで十分な食料を得ていないことを意味しているそう。そのうえで、同機関は飢えは完璧に解決できるものだとしている。世界中の全ての人に行き渡る十分な食料はあり、科学的な打開策が必要なわけではないと。今日の知識、ツール、ポリシーと政治的意志とを組み合わせれば、この問題は解決できると。ただ、1980~1990年代までの勢いは2000~2010年になるとトーンダウンし始めている。市民、雇用主、企業のリーダーたち、政府、私たちみんなで飢えを終わらせるためにともに取り組まなければならないと同機関では伝えている。
まとめると、 イブラは世界中で飢えに苦しむ人々のなかで50人の名前を自らの体に刻んだということのようだ。もちろんそれは飢餓に苦しむ人達と飢餓に対する取り組みをPRするためだろう。
詳しくは、 同機関のHPを見て欲しいのだが、一例をあげる。
コンゴ民主共和国のマリコさん(男性・日本人ではない)。80歳の彼は自分の村での暴力を避けるために、ムグンガの難民キャンプにたどり着いたそう。