ギリシャ最大のダービー、パナシナイコス対オリンピアコス戦は恐ろしささえ感じるほどの雰囲気に包まれた。

首位オリンピアコスが2位パナシナイコスのホームに乗り込んだこの日の試合。キックオフ前からパナシナイコスサポーターの乱入や、発煙筒の打ち込みなどがあった。



壮絶な雰囲気のなか試合はキックオフされたものの、後半が始まる前に再び荒れ、ベンチにいたオリンピアコスのスイス代表MF、パイティム・カザミの手に発煙筒が当たったともオリンピアコス側は伝えている。その他、ボトル、コイン、ライターなども投げ込まれたとしており、オリンピアコスは今回の騒動について、“テロリズム"と非難している。

恐怖のなか行われた試合は後半のスタートが遅延するなどしたが、ホームのパナシナイコスが2-1で勝利。両者の勝ち点差は3となった。

当然オリンピアコス側は不満をあらわにしており、ヴィトール・ペレイラ監督は「誰もゲームに集中できなかった。彼らは恐怖を感じていたからね。これがフットボールの試合だったと信じる者がいたとしたら、それは嘘だ」などとコメント。マリナキス会長も「残念なことに今日我々はギリシャ・フットボールの凶行を見ることになった」と語ったそうだ。

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