3月3日、『calciomercato』は「メキシコの大富豪カルロス・スリム氏がACミランの買収に乗り出している」と報じた。

カルロス・スリム・エル氏は1940年生まれの75歳。レバノンにルーツを持っているメキシコ生まれの実業家である。

株式売買で得た資金をもとに建設業、製造業、小売業などに投資し一財を築き上げ、その後は貿易業や通信会社など手広くビジネスを行っている。

会長兼CEOを務めているアメリカ・モービルは中南米最大の携帯電話キャリアであり、彼の純資産は749億ドル(およそ9兆円)であると言われている。これはビル・ゲイツ氏に次いで世界第2位の数字である。

スリム氏はこれまでスポーツ面での投資にも積極的な動きを見せており、現在もF1のフェラーリチームのスポンサーを務めている。2012年には破産寸前にあったレアル・オビエドに250万ドル(現在のレートでおよそ3億円)を投資し、危機を救っている。

彼にとってはACミランの価値と言われている10億ユーロ(およそ1兆3500億円)も支払うことが可能なものである。

しかし、『Telelombardia』によれば、ミランのベルルスコーニ会長は外国人の投資家に過半数の株を売却することは拒否しており、30%を手放すという計画であるとのこと。

それがスリム氏の会社であるかどうかは不明であるが、事業の一部を外国人投資家に売ることによって資金を調達する可能性はあるようだ。

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