3月14日、『BBC』は「ラツィオに所属しているフランス人DFアブドゥライ・コンコは、モロッコとセネガルからの招集を拒否したのは家族内の争いを避けるためだったと話した」と報じた。
アブドゥライ・コンコは1984年生まれの31歳。2002年に若くしてマルティーグからユヴェントスに引き抜かれ、クロトーネ、シエナ、ジェノア、セビージャと渡り歩いた後、2011年からラツィオでプレーしている。
彼はフランス生まれであるがセネガル人の父親、モロッコ人の母親を持つハーフであり、三つの代表チームでプレーする権利を持っている。
もちろんイタリアのトップレベルで長く活躍する彼にはモロッコ、セネガルの両方から誘いがあったとのことだが、家族に緊張が起こることを避けるために両者を断ったという。
アブドゥライ・コンコ
「僕はモロッコ、セネガルから招集されたが、どちらかを選択して両親を傷つけたくなかった。だから丁重にそれらを断ったよ。
難しい決断だった。家族の中に緊張を作りたくはなかったからね。だから中立でいることに決めた。
怠惰な言い訳に聞こえるかもしれないけれども、僕は両親を愛している。失望したファンからの批判も浴びせたくはない。
もしセネガルを選んだら、モロッコのファンは僕の決定を批判する。モロッコを選んでもそうなる。どっちにしても良い方に転がらない状況なんだよ。
(後悔は?)
男というのは、自分の意思に生き、自分の意思に殉じるものだ。悔いは何もない。
かつては『フランスの招集を待っている』という文も読んだことがあるが、それは全く真実ではない。その選択肢は決して現実的になったことはないし、議論されたこともない。単なる憶測に過ぎなかったよ」