日本時間18日早朝、アーセナルは今シーズン最大のミッションに挑むことになる。

UEFAチャンピオンズリーグの決勝ラウンド1回戦2ndレグが開催され、アーセナルは敵地でモナコと対戦するのだ。

アーセナルにとってこの試合を難しくしているのは、もちろん1stレグの結果であろう。エミレーツ・スタジアムで行われた試合はなんと1-3でモナコの勝利。ホームでありながら2点差で敗れ、さらには相手チームにアウェイゴール3点を奪われるという失態を演じてしまったのだ。

アーセナルはこの試合、まずは敵地で3点が必要である。しかし、前掛かりになりすぎて失点を喫しても意味がない。そのバランスをどう見極め、どのようなプランでこの試合に向かうのか。アーセン・ヴェンゲル監督にとってもその腕前が試されそうな一戦である。

では、このアーセナルの挑戦は本当に「ミッション・インポッシブル」なのだろうか?

今回は、過去におけるCLの決勝ラウンドの結果から、アーセナルと同じようなケースで大逆転劇を収めたケースがあったのかを調べてみることにした。

▼CLの決勝ラウンドにおいて、ホームでの1stレグを1-3と落としたチームとその後の結果

【2008-09シーズン準々決勝】

1stレグ:リヴァプール1-3チェルシー
2ndレグ:チェルシー4-4リヴァプール
aggregate:リヴァプール5-7チェルシー

【2011-12シーズン決勝ラウンド1回戦】

1stレグ:レヴァークーゼン1-3バルセロナ
2ndレグ:バルセロナ7-1レヴァークーゼン
aggregate:レヴァークーゼン2-10バルセロナ

【2012-13シーズン決勝ラウンド1回戦】

1stレグ:アーセナル1-3バイエルン
2ndレグ:バイエルン0-2アーセナル
aggregate:アーセナル3-3バイエルン(Bayern win on away goal)

※対象は1992-93シーズンから2014-15シーズンまでの2戦合計の決勝ラウンド全試合

調べてみると、「ホームでの1stレグを1-3と落としたケース」はこれまで全部で3例あった。しかし、そのうちすべてのケースでこれらのチームは敗れている。

アーセナルは12-13シーズンにも同様のケースがある。この時はバイエルン相手に敵地アリアンツ・アレーナで開始3分でゴールを奪うなど、幸先いいスタートを見せたが、惜しくも3点は奪えずアウェイゴールの結果敗れている。

なお、「ホームでの1stレグを2点差で敗れたケース」はこれまで全部で12例あるが、2ndレグで逆転に成功したケースは1度もないようだ(単に「2点差を逆転」という条件であればある)。

ちなみに、CLの歴史において最も大きな大逆転のケースは、もはや伝説にもなっている2003-04シーズンの準々決勝ミラン対デポルティーボ。デポルティーボはミラノでの1stレグを1-4と落とたが、2ndレグを4-0と勝利し、ディフェンディングチャンピオン相手に「3点差」の大逆転劇を演じた。

UEFAチャンピオンズリーグの決勝ラウンド1回戦2ndレグモナコ対アーセナルの試合は、日本時間18日(水)午前4時45分より生中継予定。

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