リオデジャネイロ五輪1次予選を兼ねたU-23アジア選手権予選グループIの第2戦、U-22ベトナム代表とU-22日本代表の試合が29日に行われた。試合は日本が2-0で勝利し、同予選2連勝を飾った。
この試合はU-22ベトナム代表を率いる三浦俊也監督とU-22日本代表を率いる手倉森誠監督の日本人指揮官対決となったが、日本人指揮官対決は手倉森ジャパンに軍配が上がった。
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ベトナムはこの試合、国内合宿で試していた新システムの5-4-1を採用。FWグエン・コン・フオンを前線に残し、自陣に引いて守り、ロングボールでカウンターを狙う作戦を採った。ボール支配率は予想通り日本が圧倒的に上回ったが、ベトナムは組織的な守備で日本に決定機を作らせない。
しかし、43分にFW南野拓実とMF中島翔哉のコンビプレーに守備網を崩され、最後は中島の技ありシュートで先制を許す。ベトナムは直後のセットプレーからMFフイン・タン・タイがフリーでヘディングシュートを放つも、GKのファインセーブに阻まれ、前半はベトナムが1点ビハインドで折り返す。
ベトナムは後半、カウンターによる速攻に加え、グエン・コン・フオンのドリブル突破やセットプレーから同点ゴールを狙うが、攻撃の枚数が少なく、なかなかシュートで終われない。54分にはセットプレーからDFクエ・ゴック・ハイがフリーでシュートを打つが、枠を捉えられない。
その後、両チームともに選手交代で流れを引き寄せようとするが、両チームともに守備の集中を切らさず、試合は膠着状態となる。このまま試合終了かと思われたアディショナルタイム3分、中島がこの日2点目となる駄目押しの追加点を決める。試合は結局、ベトナムが0-2で敗れ、ジャイアントキリングはならなかった。
なお、グループIのもう一試合、マレーシアとマカオの一戦は、ホームのマレーシアが2-0で勝利した。ベトナムは31日に同予選の最終試合でマカオと対戦する。ベトナムは初戦でマレーシアに勝利しており、マカオとの試合に勝てば、本大会出場の可能性はかなり高くなる。
記事提供元: 「[リオ五輪1次予選]日本人指揮官対決の日越戦は手倉森ジャパンに軍配@Vietam Football」