昨年11月、元日本代表監督、岡田武史氏が地域リーグに所属するFC今治のオーナーとなったというニュースが驚きをもって伝えられた。

元々1976年に創設されたクラブは、2009年から2011年にかけて同じ愛媛県のJリーグクラブ、愛媛FCのセカンドチーム「愛媛FCしまなみ」として活動。2012年に運営組織が再び外部へ移り、クラブ名も「FC今治」として再出発することになった。

JFLの一つ下、5部に当たる四国リーグの強豪として知られ、2012年の天皇杯2回戦では瀬戸内海の対岸に位置するサンフレッチェ広島を相手に2-1で勝利。J1クラブを相手の“ジャイアントキリング"を成し遂げている。

岡田氏はFC今治のオーナーと大学時代からの知り合いで、日本サッカーがさらに強くなるために自身が必要だと考えていた“一貫したスタイル"を実現するには、小さなクラブで一から作り上げる方が比較的容易という結論に至り、今治からのオファーを受諾。経営者として新たな道を歩み出した。

トップチームは引き続き木村孝洋監督が率いるが、ここ2大会連続でW杯に出場したU-17日本代表の前指揮官、吉武博文氏が新たな「育成メソッド」構築のためトレーニングメソッド部長に就任。さらに、Jリーグの甲府や京都などで指揮を執った大木武氏と元JFA指導者養成ダイレクターの眞藤邦彦氏がアドバイザーを務めている。Jクラブ顔負けの陣容に、岡田氏の本気度がうかがえる。

そんな今治の2015シーズン新ユニフォームにも、生まれ変わったクラブの姿が存分に反映されている。

FC Imabari 2015 24karats Home

クラブカラーである青がより深みを増した今治の新ユニフォーム。

そのサプライヤーは、岡田氏と親交のあるEXILEのリーダー・HIRO氏が社長を務める芸能事務所「LDH」傘下のブランド、24karats。

カモフラ(迷彩)柄のデザインや色合い、ナンバーのフォントにもかなりこだわりが感じられる。

ユニフォームスポンサーも凄く、背中に「LDH」、袖に「三菱商事」。

パンツは地元企業の「ありがとうサービス」だが、先日、最後に発表された胸スポンサーがまたビックリ。

なんと大手コンサルティング会社の「デロイトトーマツコンサルティング」!

岡田氏が2014年2月から同社の特任上級顧問に就任していた縁で実現したようだ。恐るべし今治である。

2015シーズンの四国リーグは5日、高知県立春野総合運動公園での集中開催で開幕。今治はR.VELHOと対戦し、3-0の快勝で見事初陣を飾った。

Posted by FC今治 on 2015年4月6日

トップチームは今季、まずはJFLへの昇格を目指す。

【追記】アウェイは白。

◆Jリーグ 2015シーズン新ユニフォームまとめ(J1・J2・J3)

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