グラネロが蹴る前、オブラクはあえてニア寄りを少し空けている。
そして、キックの瞬間に右寄りに踏み込み、シュートをセーブ。
ある意味ではあそこを狙わせた形であり、際どいコースだったものの予測していたかのように余裕を持って両手でセーブをしてみせた。一連の流れをもう一度動画で。
もちろんキッカーとしてはあえて逆を突くという選択もあっただろう。そのあたりはキッカー側としては得意なコースや自らのキックに対する自信などを考慮して蹴る場所を決めるであろうし、GK側としては自分の届くレンジを計算して予め『罠』を張ることもあるだろう。そんな選手間で交わされる駆け引きの一端が窺えるようなシーンであった。
この日のオブラクについて、シメオネ監督も「彼のパフォーマンスには非常に満足している」と讃えていたたほか、『MARCA』ではスーパーマンならぬ「SuperJan」と伝えていた。(名前のヤンの綴りがJanなことから)
22歳の若きスロベニア人GKのプレーは今後ますます注目を集めそうだ。もちろん実力者モヤも黙ってはいないはずで、ハイレベルな正GK争いになるだろう。
FKでの駆け引きでいえば、GK視点で見た今どきの駆け引きもオススメ!