14日に行われた、UEFAチャンピオンズリーグでのマドリードダービー。

試合はスコアレスドローで終了したのだが、この試合で最も輝かしい活躍を見せたのはアトレティコGKのヤン・オブラクだった。

スロベニア国籍のオブラクは1993年1月生まれの22歳。昨夏、GKとしてはリーガ・エスパニョーラ史上最高額の移籍金でベンフィカからアトレティコへと加入した逸材だ。

アトレティコにはGKミゲル・アンヘル・モヤも在籍しているため、今シーズンは主にカップ戦でゴールを守る機会の多いオブラク。この重要な大一番でもゴールを任されたのだが、そのパフォーマンスは見事なものであった。

試合開始早々の3分、ギャレス・ベイルとの1対1を右腕一本で防ぐと、その後も好セーブを連発。クリスティアーノ・ロナウドの直接フリーキックやカリム・ベンゼマの至近距離からのシュートもしっかりと防いだ。

圧巻は35分のシーンだ。コーナーキックのセカンドボールをハメス・ロドリゲスが左足のアウトサイドキックで巧みに狙ったのだが、オブラクはこのボールにも反応して見せた。ハメス・ロドリゲスの振りは小さく、ボールの軌道はほとんど見えなかったはずだが、天性の反射神経でなんとかセービングに成功した。

オブラクのこのパフォーマンスを受け、スペインの二大スポーツ紙『MARCA』と『AS』はともに一面でその活躍を紹介している。また、『ESPN』は10点満点の採点でオブラクに9点を与えている。

ベスト16のマンチェスター・シティ対バルセロナ戦ではシティGKジョー・ハートが神がかり的なセービングを連発し、1試合10セーブという今シーズンにおける最多セーブ記録を樹立していた

この日オブラクが記録したセーブ数は8とそれにはわずかに届かなかったが、オブラクがいなければアトレティコはホームでの1stレグで黒星を喫していたかもしれない。

【厳選Qoly】インドネシアの帰化候補「150人超」に対し…帰化して日本代表になった7名