現在ポルトガル代表としてプレーしているFWエデル(ブラガ)、カルロス・マネ(スポルティング・リスボン)、ブルマ(ガラタサライ)はギニアビサウ出身。
そしてバルセロナBに所属しているアゴスティーニョ・サー、エジガル・イェーは、どちらも10代でポルトガルに去り代表に入った。
これらは規則的に続いている。アミド・バルデ(ハポエル・テル・アヴィヴ)、ダニーロ・ペレイラ(マリティモ)も同じだ。
その後フランシスコ・ジュニオール(エヴァートンからポート・ヴェイルにレンタル中)、ヤラニー・バイオ(スパルタ)もポルトガルへと流出した。
しかし、そのような成功例だけではない。一部のギニアビサウ人に対しては、簡単にビザを取得できるように16歳以下で引き抜かれるが、その後放出され、放棄されてしまう。
ブルーノ・フェルナンデス ギニアビサウ代表DF(チェフン・ドルイズ/ウェールズ)
「サッカーの能力だけに興味があり、そして生活状況や環境に興味がない人々がいる。その手によって、苦しい時間を過ごした若い選手を何人か知っている」
ギニアビサウでラッシュ・アカデミーを設立したカウゾ・セイディ氏とともに今国内の状況を変えようとしているのが、代理人のパトリック・エルスモア・ドッズワース氏。彼は2部のクラブを購入し、オンダメと名前を変え、国内の選手の売却益を投入し地元での若手の育成を進めている。
エルスモア・ドッズワース代理人
「全く悲劇的な話だよ。多くの引き抜きがあるというのに、国内への投資は全くない。
(移籍における悲劇的な出来事については?)
多くの人々は善意で物事を進めるものだ。ところが、そこにリソースがなかったら、全く無意味なものになってしまうんだよ」