チチャリートのゴールでアトレティコ・マドリーに勝利し、見事CL準決勝に進出したレアル・マドリー。

ルカ・モドリッチやギャレス・ベイル、カリム・ベンゼマなどを怪我で欠いたものの、総合力でライバルチームを下した。

この日のマドリーは、まさに満身創痍であった。

最前線にはここまでリーガで500分ほどしかプレーしていないチチャリートを起用し、モドリッチ不在のボランチにはDFセルヒオ・ラモスをコンバートして戦っていた。また、マルセロも欠場していたため左サイドバックにはファビオ・コエントラォンが入っており、先発メンバーを見るだけでもカルロ・アンチェロッティ監督がどれだけの負傷者に悩まされているかが伝わってきた。

そういった状況もあり、この日マドリーはベンチメンバーに攻撃的な選手を据えることができなかった。以下がそのメンバーである。

GKケイロル・ナバス
DFアルバロ・アルベロア
DFナチョ・フェルナンデス
MFサミ・ケディラ
MFルーカス・シウヴァ
MFアシエル・イジャラメンディ
FWヘセ・ロドリゲス

いかがだろう。世界的スターがズラリと並ぶマドリーにしては、やや地味な選手が多い印象である。

さらに攻撃的な選手はFWヘセしかおらず、仮にアトレティコに先制を許していればアンチェロッティ監督はかなり厳しい選択を強いられていたはずである。

しかし、それでもマドリーのベンチには総額6700万ユーロ(およそ86億4500万円)ものミッドフィールダーたちが腰を据えていたという。

この日、ベンチにいた中盤の選手はケディラとルーカス・シウヴァ、イジャラメンディの3人。スペイン『Mundo Deportivo』によれば、ケディラは2010年に1400万ユーロ(およそ18億円)で、イジャラメンディは2013年に3890万ユーロ(およそ50億1000万円)で、ルーカス・シウヴァは今年1400万ユーロ(およそ18億円)でそれぞれマドリーに移籍しており、これら3選手の移籍金はおよそ86億円であったという。

記事では、モドリッチの代わりとしてこれらの選手ではなく、セルヒオ・ラモスを起用したことが驚きであったというニュアンスで伝えられている。一見スター選手がいないように錯覚してしまうマドリーのベンチだが、やはりどの選手にもしっかりとしたお金が動いている。

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