エリャキン・マンガラ
「(その後ポルトに行き、そして4200万ポンド(およそ75億円)でシティへ来た)
大きな移籍金でクラブに入るというのは、ファンがそれだけの期待を寄せるということでもある。それを理解しているし、批判を受けるのも分かっている。
僕も自分自身を甘やかすことなく誠実でいなければいけないし、今季は全く満足できないものだったと言わざるを得ないね。
どんな形であっても言い訳はしたくない。ただ、今季の到着が非常に遅れてしまったことは、自分に大きな影響があった。ここでシーズン前の練習を始めたのは8月13日だった。
ポルトガルの時もそうだった。初年度に到着したのが8月中旬で、全くうまく行かなかった。全然フィットできなかった。
試合には半分しか出られず、15回だけだった。1月にはレンタルで出てプレーのチャンスを得たいと思ったほどだ。
ただ、僕の周囲の人々が言ったんだ。『止めろ、止めろ。君は違う国の新しいリーグに来たんだ。まずはそれに慣れなければいけないし、徐々に良くなる』と。
そして、その通り2年目は良くなった。40試合に出て、とてもいいプレーが出来た。
しかし、僕は自己批判的だ。クラブの選択が僕のために行われているわけでないことは分かっている。
成長しなければいけない。大金で契約をしているのだから、いいプレーをしなければいけない。
もしあなたがスタッツを見れば、それがあまり悪くないものだったことは示されていると思う。しかし、僕はもっとうまくやらなければいけないと分かっている。一貫性が欠如していた。
僕には周りを見回す機会があった。全てのチームを分析することが出来た。それはポルトガルとは大きな違いがある。
ポルトガルでは、95%の試合は勝って当たり前だと思われていた。しかしイングランドではより競争的だ。長いボールが多く、そしてセカンドボールの奪い合いが激しい。全てがハードだ。
ポルトガルではそんなインテンシティは得られない。後ろでボールを持てばいつだって時間が与えられた。見回して、攻撃をスタートさせ、パスを回せた。
しかし、イングランドでは、常に誰かが詰めてくる」
マンガラが語る――麻痺を抱えた兄のこと、シティのこと
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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