5月2日、『milannews』や『Reuters』など各メディアは「ACミランの買収交渉はビー・テイチャウボル氏との排他的なものになり、売却される株式は半数以下になる可能性が出てきた」と報じた。
現在大きな話題となっているACミランの買収問題であるが、これによってある程度合意までの道のりが決まったと言えるだろう。
これまではベルルスコーニ会長側が香港の実業家リチャード・リー氏からのオファーを待ち、天秤にかけていたという状況にあったとされていたが、今回交渉の相手がビー・テイチャウボル氏のみになったことが公式に発表された。
さらに今回フィニンヴェスト(シルヴィオ・ベルルスコーニ会長の持株会社)が発表した声明によれば、『ACミランのコントロールについてはシルヴィオ・ベルルスコーニ、そしてフィニンヴェストの手の中に残る』とのことで、売却使用としている株式が49%以下であることが示唆された。
ただ、ビー氏は取材に対して「51%になるか49%になるかは分からない」と声明を発表しており、これについては相互の合意ではなくあくまでフィニンヴェスト側の希望であるようだ。
また、今後の補強については『Sky』が面白い情報を伝えており、アドリアーノ・ガッリアーニCEOがドーイェン・スポーツのオーナーと会議を行っていたと報告されている。
マルタの投資会社であるドーイェン・スポーツは、ビー・テイチャウボル氏によるコンソーシアムの一員であるほか、サッカー選手の保有権を購入してビジネスを行っていることで有名。
メディアでは「彼らが保有権を持っているラダメル・ファルカオがミランに来るのではないか」という推測もされているようだ。