スペインとバルセロナ期待の逸材、ジェラール・デウロフェウがイングランドに戻りたがっているとの情報が伝わってきた。伝えているのは『liverpool echo』。

2013-14シーズン、デウロフェウはバルサからのローンとして1年間エヴァートンでプレー。あのリオ・ファーディナンドから「本物のタレントのようだ」と讃えられるなど、インパクトある活躍を見せた。そして、今再びグディソン・パークでプレーしたがっていると同紙では伝えている。

今季はセビージャへと貸し出されたデウロフェウだが、期待値ほどの活躍はできず。4月末を最後にプレー機会を得られず、EL決勝でもベンチ外だった。セビージャのウナイ・エメリ監督やスポーツ・ディレクターであるモンチからはその態度について苦言を呈されたとも伝えられてる。

スペインの各世代代表でエースとして活躍してきたデウロフェウだが、かつてバルサ(とレアル・マドリー)でプレーし、現在はスペインU-21代表監督を務めるアルベルト・セラーデスは「デウロフェウがバルセロナで成功するのは非常に難しいだろう」とも述べたという。

来季はまずバルサに復帰する予定だというが、長期的な展望は不透明なままだとのこと。

バルサはこの夏にペドロが退団する可能性がある一方、FIFAからの補強禁止処分が解かれる2016年1月までは新規獲得選手の登録ができないため、デウロフェウを手放すことになれば前線の層が薄くなりかねない。それでも、メッシ・ネイマール・スアレスの控えとしてベンチに座り続ける可能性があるため、デウロフェウとしてはロベルト・マルティネス監督が率いるエヴァートンに戻ることを望んでいるという。

ただ、デウロフェウへの称賛を隠さないマルティネス本人はこの夏の獲得は現実的だとは思わないと語ったばかりだそうだ。とはいえ、バルサとしてはオファーを聞く準備はあるともスペインでは伝えられているとのこと。

そんなデウロフェウとバルサとの契約は2017年夏までで、バイアウト額は2500万ポンド(約47.5億円)ほどだとされている。セビージャでは輝きを見せられなかったが、その素質に疑いはない。まだ21歳、来季はどこでプレーすることを選択するだろうか。

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