サッカーにおける珍シーンとして有名なのがこのプレー。
2010年、モロッコのFARラバトに所属していたGKハリド・アスクリがPKを止めてドヤっていたら、その間にボールがゴールインしていたあのシーンである。
これと同じようなプレーがU-14の試合であったと話題になっている。
スコットランドのU-14チームが対戦したあるユースカップの決勝戦での出来事がこちら。試合は延長戦でも決着がつかずにPK戦へと突入すると…。
黄色と黒のユニフォームの選手は思い切り蹴ったPKを止められてしまうと思わずがっくり。ユニフォームで顔を覆ってうつむいてしまった。だが、そのすぐそばにいた主審はゴールのジャッジ。ボールがゴールに入ってると左手で指し示した。
よく見ると、GKはPKをセーブした後に跳ね上がったボールをキャッチしようとしたものの、その手からボールはこぼれてゴールに入っている。本人はそのことは気に留めずにガッツポーズを決めており、当然ながらゴールの判定には不満げな様子であった。
これをゴールとジャッジすべきなのか否かが話題になっているのだ。
動画を公開している『youth football scotland』では元トップレフェリーであるウィリー・ヤング氏に意見を聞いている。同氏はあくまでも個人的な見解としてながら、ペナルティーキックについて定められた競技規則14条を引き合いに出してこのように述べたそうだ。
本当に興味深い状況だね!
この動画では、当初ボールはGKによってセーブされたように見える。それから、GKはほとんどすぐにボールを放した。同じ動きの一部として。それによってボールはゴールに転がり込むことになった。
14条ではPKがいつ完了したかを決めるのはレフェリーで、彼(主審)はGKが“タッチ”したボールがポストの間を通るまでは完了していなかったと決めたように見える。
それからすぐにレフェリーはゴールが決まったことを合図しているように見える。反対側のピッチを指し示してね。これはゴールが決まったという伝統的な合図(オフィシャルなものではない)さ。
なので、この質問に対する答えは「Yes」だ。
もちろん、レフェリーは最初にGKがボールをセーブした時にPKは完了したと決める選択もできた。その場合はゴールは与えられなかっただろうね。