一撃必殺のスルーパス―。

“リトル・ブッダ”と呼ばれた小さな男のその武器は、世界中のサッカーファンを釘付けにした。

バルセロナの下部組織出身で、バルセロナやラツィオ、エスパニョールなどでプレーしたMFイバン・デ・ラ・ペーニャである。

チャビ・エルナンデスが繰り出すパスがリズムを生むためのものなら、デ・ラ・ペーニャのそれはゴールに直結するもの。「針の糸を通す」というのは彼のためにあるような表現であり、特に全盛期の怪物ロナウドとのコンビネーションは抜群であった。

現代サッカーには希少となった走らない、守備をしないタイプの選手で、起用を好まなかった監督もいる。どちらかと言うと晩成型で、怪我にも悩まされた。

しかし、相手の急所を突くようなスルーパスはまさにロマンであり、現代ではあまり目にしない天才肌の選手だった。

今回は、見ているだけで思わず唸ってしまいそうな、デ・ラ・ペーニャのスルーパス集を見てみよう。

なおこのデ・ラ・ペーニャ、今でもかつてのチームメイトと交流があるようで、特にカルレス・プジョルのTwitter上によく登場する。

引退後には当時ローマを率いていたルイス・エンリケの下でコーチングスタッフを務める予定であったが、家庭の事情によりシーズンが始まる前にローマを離れたそうだ。