一撃必殺のスルーパス―。
“リトル・ブッダ”と呼ばれた小さな男のその武器は、世界中のサッカーファンを釘付けにした。
Iván de la Peña gusta en el Maccabi de Tel Aviv. Por @jlartus http://t.co/YnqEkCXeXH pic.twitter.com/Lf4y3Q6f7e
— Mundo Deportivo (@mundodeportivo) 2015, 6月 2
バルセロナの下部組織出身で、バルセロナやラツィオ、エスパニョールなどでプレーしたMFイバン・デ・ラ・ペーニャである。
チャビ・エルナンデスが繰り出すパスがリズムを生むためのものなら、デ・ラ・ペーニャのそれはゴールに直結するもの。「針の糸を通す」というのは彼のためにあるような表現であり、特に全盛期の怪物ロナウドとのコンビネーションは抜群であった。
現代サッカーには希少となった走らない、守備をしないタイプの選手で、起用を好まなかった監督もいる。どちらかと言うと晩成型で、怪我にも悩まされた。
しかし、相手の急所を突くようなスルーパスはまさにロマンであり、現代ではあまり目にしない天才肌の選手だった。
今回は、見ているだけで思わず唸ってしまいそうな、デ・ラ・ペーニャのスルーパス集を見てみよう。
なおこのデ・ラ・ペーニャ、今でもかつてのチームメイトと交流があるようで、特にカルレス・プジョルのTwitter上によく登場する。
Cenando con mis hermanos Ivan de la Peña y @LUISENRIQUE21. Q enfermos del fútbol... pic.twitter.com/40WzlLK1
— Carles Puyol (@Carles5puyol) 2013, 1月 7
引退後には当時ローマを率いていたルイス・エンリケの下でコーチングスタッフを務める予定であったが、家庭の事情によりシーズンが始まる前にローマを離れたそうだ。