19日、スイス1部リーグの2015-16シーズンが開幕。
ディフェンディングチャンピオンであるバーゼルはホームにファドゥーツを迎えたのだが、あの男がやってくれた。
Posted by FC Basel 1893 on 2015年7月19日
80分、柿谷曜一朗が流れの中からゴールをあげ、チームに貴重な追加点をもたらしたのだ。
この日、先発出場した柿谷。ルカ・ズッフィからのパスに走り込み、冷静にゴール右隅へとボールを流し込み白星を手繰り寄せる追加点を奪った。
昨シーズン、リーグ戦ではなかなか出場のチャンスが回ってこなかった柿谷だが、開幕戦でのゴールはウルス・フィッシャー新監督に対しても大きなアピールとなっただろう。
さて、そんな柿谷だが、実はプロキャリアを通して「シーズン開幕戦」というものに非常に強いことで知られている。
これまでの開幕戦の成績をまとめてみよう。
【2006シーズン(セレッソ大阪)】
出場なし
【2007シーズン(セレッソ大阪)】
出場なし
【2008シーズン(セレッソ大阪)】
出場なし
【2009シーズン(セレッソ大阪)】
出場なし
【2010シーズン(徳島ヴォルティス)】
J2第1節 ザスパ草津戦
→先発出場、1得点(21分ゴール)
→○徳島ヴォルティス 1 - 0 ザスパ草津
【2011シーズン(徳島ヴォルティス)】
J2第1節 ガイナーレ鳥取戦
→先発出場、1得点(57分ゴール)
→○徳島ヴォルティス 1 - 0 ガイナーレ鳥取
【2012シーズン(セレッソ大阪)】
出場なし
【2013シーズン(セレッソ大阪)】
J1第1節 アルビレックス新潟戦
→先発出場、1得点(88分ゴール)
→○セレッソ大阪 1 - 0 アルビレックス新潟
【2014シーズン(セレッソ大阪)】
J1第1節 サンフレッチェ広島戦
→先発出場、無得点
→●セレッソ大阪 0 - 1 サンフレッチェ広島
【2015-16シーズン(バーゼル)】
スイス・スーパーリーグ第1節 ファドゥーツ戦
→先発出場、1得点(80分ゴール)
→○バーゼル 2 - 0 ファドゥーツ
※2014-15シーズンのバーゼルでの開幕戦は、セレッソ大阪でのラストマッチの4日後であり出場できる環境にいなかったとしてカウントしない
プロデビュー直後はセレッソ大阪でなかなかプレー機会のなかった柿谷だが、徳島に移籍してからの活躍は周知の通り。
これまでシーズン開幕戦に5度出場しているのだが、そのうち4度でゴールを決めている。
さらに、柿谷がゴールを決めればチームも必ず勝利しており、相性の良さが際立つ形となっている。
なかでも印象的なのは、セレッソ大阪の背番号「8」を受け継ぎ挑んだ初めての試合、2013年の新潟戦だ。
試合前日、緊張のせいでほとんど眠れなかったという柿谷。0-0で終わるかに思われた試合終了間際、扇原貴宏のロングフィードに合わせ決勝ゴールを奪ったのだ。
時計の針は88分を指していた。ゴール後柿谷は、「8」と大きく書かれたゲートへと向かい喜びを爆発。背番号8に焦がれ続けた男の憧れの番号でのデビュー戦としては、これ以上ないほどドラマチックなゴールだった。