19日、スイス1部リーグの2015-16シーズンが開幕。

ディフェンディングチャンピオンであるバーゼルはホームにファドゥーツを迎えたのだが、あの男がやってくれた。

80分、柿谷曜一朗が流れの中からゴールをあげ、チームに貴重な追加点をもたらしたのだ。

この日、先発出場した柿谷。ルカ・ズッフィからのパスに走り込み、冷静にゴール右隅へとボールを流し込み白星を手繰り寄せる追加点を奪った。

昨シーズン、リーグ戦ではなかなか出場のチャンスが回ってこなかった柿谷だが、開幕戦でのゴールはウルス・フィッシャー新監督に対しても大きなアピールとなっただろう。

さて、そんな柿谷だが、実はプロキャリアを通して「シーズン開幕戦」というものに非常に強いことで知られている。

これまでの開幕戦の成績をまとめてみよう。

【2006シーズン(セレッソ大阪)】

出場なし

【2007シーズン(セレッソ大阪)】

出場なし

【2008シーズン(セレッソ大阪)】

出場なし

【2009シーズン(セレッソ大阪)】

出場なし

【2010シーズン(徳島ヴォルティス)】

J2第1節 ザスパ草津戦
→先発出場、1得点(21分ゴール)
→○徳島ヴォルティス 1 - 0 ザスパ草津

【2011シーズン(徳島ヴォルティス)】

J2第1節 ガイナーレ鳥取戦
→先発出場、1得点(57分ゴール)
→○徳島ヴォルティス 1 - 0 ガイナーレ鳥取

【2012シーズン(セレッソ大阪)】

出場なし

【2013シーズン(セレッソ大阪)】

J1第1節 アルビレックス新潟戦
→先発出場、1得点(88分ゴール)
→○セレッソ大阪 1 - 0 アルビレックス新潟

【2014シーズン(セレッソ大阪)】

J1第1節 サンフレッチェ広島戦
→先発出場、無得点
→●セレッソ大阪 0 - 1 サンフレッチェ広島

【2015-16シーズン(バーゼル)】

スイス・スーパーリーグ第1節 ファドゥーツ戦
先発出場、1得点(80分ゴール)
→○バーゼル 2 - 0 ファドゥーツ

※2014-15シーズンのバーゼルでの開幕戦は、セレッソ大阪でのラストマッチの4日後であり出場できる環境にいなかったとしてカウントしない

プロデビュー直後はセレッソ大阪でなかなかプレー機会のなかった柿谷だが、徳島に移籍してからの活躍は周知の通り。

これまでシーズン開幕戦に5度出場しているのだが、そのうち4度でゴールを決めている。

さらに、柿谷がゴールを決めればチームも必ず勝利しており、相性の良さが際立つ形となっている。

なかでも印象的なのは、セレッソ大阪の背番号「8」を受け継ぎ挑んだ初めての試合、2013年の新潟戦だ。

試合前日、緊張のせいでほとんど眠れなかったという柿谷。0-0で終わるかに思われた試合終了間際、扇原貴宏のロングフィードに合わせ決勝ゴールを奪ったのだ。

時計の針は88分を指していた。ゴール後柿谷は、「8」と大きく書かれたゲートへと向かい喜びを爆発。背番号8に焦がれ続けた男の憧れの番号でのデビュー戦としては、これ以上ないほどドラマチックなゴールだった。

【厳選Qoly】なぜ?日本代表、2024年に一度も呼ばれなかった5名

ラッシュフォードの私服がやばい