2014-15シーズンのリーガ・アデランテ(スペイン2部)で最下位につけ、セグンダB(スペイン3部)への降格が決定したバルセロナB。
見事「三冠」を達成したバルセロナの育成ピラミッドの頂点にいるチームだが、5年ぶりに降格という憂き目にあった。
しかし、そんなバルセロナBに2部残留の可能性が浮上しているようだ。その理由には、エルチェというクラブが関係していると英国『Mirror』は伝えている。
エルチェは2014-15シーズン、リーガ・エスパニョーラ(スペイン1部)に在籍し、13位でフィニッシュしていた。
リーガのレギュレーションでは18位から20位の3チームが2部に降格するため残留が決定していたのだが、エルチェは現在負債を抱えており、経済的に困難な状況にあるという。
エルチェの負債総額は720万ユーロ(およそ9億8000万円)。すでに2部への降格は決定しており、仮に7月の終わりまでにこの額を支払わなければスペインリーグから除外される可能性すらあるそうだ。
そこで浮上したのが、「バルセロナがエルチェの負債を肩代わりするのではないか」という話である。
世界で最も大きなクラブの一つであるバルセロナにとって、720万ユーロという金額はそれほど大きなものではない。バルセロナがこの額を支払うことによって、エルチェはクラブとして存続する。
その代わり、エルチェがバルセロナBの代わりに3部へと降格し、バルセロナBは2部に残留するのではないか、というワケだ。要は、バルセロナにはBチームの2部残留権をお金で確保する可能性があるというのだ。
バルセロナBには、ムニール・アル・ハッダーディやアレン・ハリロヴィッチ、アダマ・トラオレといった才能ある若手選手が数多く在籍している。それだけに、できるだけ上位のグレードでプレーさせて成長を促したいところであろうが、果たして・・・。
なお、エルチェはこの夏新監督にバレンシアなどで活躍したルベン・バラハを迎えている。