世界最高のリーグと呼ばれるイングランド、プレミアリーグ。

世界を代表するスター選手が数多く在籍し、世界中で観戦するファンの数は数億人にもおよぶ。どのスタジアムも試合開催日には観客で埋め尽くされる。

しかし、そんなプレミアリーグの各クラブにも未だ課題があるという。それは、車いす席のスペースだ。

英国のチャリティ団体「Revitalise」によれば、今シーズンのプレミアリーグに在籍する全20クラブの中で、UEFAが推奨する車いす席スペースをスタジアムに確保しているのは僅か3チームのみであったという。

一般的なサッカースタジアムでは、スタンドに身体障がい者用の車いす席エリアが用意されている。これらは一般的な座席とは異なり平坦なスペースが必要である。

UEFAでは2003年からスタジアムに関するガイドラインを発行しているのだが、それから10年が経過しても車いす席の整備はなかなか進んでいないようだ。

こちらが今回発表された調査内容をグラフにしたものだ。

縦軸は車いす席エリアに関するコンプライアンスの達成度合いである。

ご覧の通り、基準を達成しているクラブはボーンマス、スウォンジー、アーセナルの3クラブのみ。また、マンチェスター・ユナイテッド、チェルシー、リヴァプールといったビッグクラブは全20クラブの中でもその基準達成率が下半分であるという。なお、最下位はトッテナムである。

ちなみに、車いすのファンの38%が車いす席のスペースについて「位置が悪い」と回答しており、34%が「(スペースが)不十分である」と答えている。一方、クラブに求める改善内容としては55%が「友人と知り合う場になること」、57%が「良い眺望であること」を挙げているという。

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