FW:エンバイ・ニアング

フランス人のストライカーは、2012年に17歳でカーンからやってきた選手として、ミランのファンにとって知らない相手ではない。ミランで33試合に出場したが、クラブから離れて2度のレンタル移籍を経験し、ポジションを得るのに絶えず苦労してきた。

これまでのように、インザーギの下でも彼のチャンスは試合終了間際の数分だけに限られた。パッツィーニ、トーレス、そしてデストロの後塵を拝し、1月のマーケットでジェノアへの移籍を選んだ。

プレー時間を獲得し、この20歳の選手は12試合で5ゴールを決めたのは意外な事実だった。ミランに戻ってからは、ニアングは将来がロッソネーリに残っていると絶えず主張してきたし、ガッリアーニCEOとミハイロヴィッチによって同じ事が言われてきた。

高く、パワフルで、そしてスピードがあるストライカー。カルロス・バッカ、そしてルイス・アドリアーノに次ぐ3番目の選手であることは、彼に相当のプレー機会を与える事になり、明るい未来が待っているように見える。しかし、先週のアウディ・カップで中足骨を壊し3ヶ月の離脱となったことは大きな後退になってしまう。

ローン移籍先では印象深かった。もはや新人とは言えない彼のキャリアは、欧州最高の若手選手となるか、あるいはそれが壊れてより小さなクラブへ行くか、その分かれ道を見る季節になるかもしれない。

怪我から回復すれば、彼は重要なプレー時間を得ることになるだろう。特にバッカ、アドリアーノが互いに協力するにはタイプが似すぎているとなれば。そのポテンシャルを備えていることに疑いはない。しかし、疑問符は彼の態度と振る舞いにある。

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