GK:ジャンルイジ・ドンナルンマ

16歳とこのリストでは最も若い選手だ。昨季2、3試合でベンチ入りした彼がプレシーズンのメンバーに意外な加入を果たす前は、彼のことを語る人物はあまりいなかった。

しかし、このベビーフェイスのショットストッパーは、アルシオーネ、レニャーノ、オランピック・リヨネー、そしてレアル・マドリーを相手に戦い、印象を残した。レアル・マドリー戦では2つのペナルティキックを止め、注目を集めた。

序列で言えばディエゴ・ロペスとクリスティアン・アッビアーティの前に、彼は忍耐を持って臨まなければならない。今季もあまり多くの試合でプレーすることは出来ないだろう。

しかし、その年齢にもかかわらず、彼は精神を高いレベルで保つことが出来る。この若いナポリ出身のヤングスターに、あまり長い時間を与える必要もないことは既に証明されている。

上述の二人のライバルは、それぞれのキャリアで終盤にさしかかっており、特にアッビアーティは38歳だ。今季が最後になるかもしれない。

ドンナルンマは、ミラネッロのユースにかかわる人々によって、突出した評価を得ている。ミランは彼を獲得するためにインテル、ユヴェントスと激しい競争をしなければならなかった。

彼をレアル・マドリー相手にプレーさせたいというミハイロヴィッチの意欲があれば、ドンナルンマがいくつかのコッパ・イタリアで、あるいは格下相手のセリエAでもチャンスを得る可能性はあるだろう。

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