マンチェスター・ユナイテッドとチェルシーが元ミランでブラジル代表経験のあるアレシャンドレ・パトの獲得を目指しているようだ。『Telegraph』が報じている。

現在25歳のパトは2013年の1月にミランからコリンチャンスに移籍したが、翌2014年の2月からサン・パウロにローン移籍。今夏の移籍ウィンドウで再び欧州に渡るとも噂されてきたが、移籍の話は進展していない。課題となっているのは1100万ポンド(およそ20.1億円)といわれるパトの移籍金だ。ミランを去って以降の活躍を鑑みてもリスクがあるとみなされているようだ。

パトはかつて世界最高のストライカーになる選手として大きな期待をかけられた選手。ミランでは同胞の先輩であるカカらの助力を得て大きく花開くことを望まれたが、度重なる負傷に苦しみ、成果を残すことが出来なかった。ブラジル代表も2013年の9月を境に遠ざかっており、移籍を転機としたいところである。

マンチェスター・ユナイテッドはストライカーが不足していると言って過言ではないだろう。ウェイン・ルーニーがストライカーとして起用されているが、なんでも器用にこなせるため、ロビン・ファン・ペルシー(フェネルバフチェに移籍)やラダメル・ファルカオ(ローン満了、チェルシー移籍)のように生粋のストライカーとしてプレーしてこなかった。バルセロナのペドロ・ロドリゲスを取り逃がした、見送った、などと報じられているが、純粋なストライカーが必要なのは言うまでもないだろう。

チェルシーについてはこれまで通り、ストライカーのバックアップとしてパトを検討しているとのこと。しかしながら、ジエゴ・コスタ、ロイク・レミ、そしてラダメル・ファルカオの3選手と豪華な攻撃陣の中に割って入れるかどうかは非常に怪しいところである。

なお、『Telegraph』は移籍先候補として、ストーク・シティやサンダーランドの名前も挙げている。両クラブが獲得に興味を示しているのはかねてより報じられてきたが、やはり移籍金がネックとなっているようだ。

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