8月23日、『NZ Herald』は『AP』のレポートを引用し「欧州サッカー連盟は、今夏発足したクリミア半島リーグをバックアップしている」と報じた。

ロシアとウクライナの間に存在するクリミア半島は、2014年に発生したクリミア危機の結果行われた住民投票の結果によって、ロシアに編入されることが決定した。

しかし、ロシア側は自国に編入したと主張している一方で、ウクライナや日本を含めた多くの国はそれを認めておらず、国際的にはその編入は認められていない。

先日元首相の鳩山由紀夫氏がクリミア半島を訪問し、その併合のプロセスを認めるような発言をしたことが大きな問題となったが、それは日本政府の立場とは違う主張を行ったからである。

そして、サッカーについてもその政治的な衝突の影響を受けている。

クリミア半島に本拠地を置いていたセヴァストポル、タフリヤ・シムフェロポル、ゼムチュジナ・ヤルタの3チームがウクライナからロシア3部リーグに編入されることが発表されたのだが、欧州サッカー連盟はそれを認めなかった

ロシアサッカー連盟に対してはこの3チームを今年1月以降リーグに所属させないようにと通告がなされており、その後クリミア半島は特別区としてどこの連盟にも所属しないものとして扱われている。

そして、22日にようやく発足したのが、半島地域に本拠地を置く8チームが参加するクリミアン・プレミアリーグ。

開幕戦では地域のトップクラブであるセヴァストポルとタフリヤ・シムフェロポルが激突し、2-2の引き分けで終了している。

このリーグは特別区であるために現状チャンピオンズリーグ、そしてヨーロッパリーグの出場権は獲得することが出来ないものの、各チームはベテランと地域の若手がミックスされた面白い状況になっているという。

欧州サッカー連盟はこのリーグの開催をバックアップしており、政治的な争いに巻き込まれないよう監視を強めていく予定であるとのことだ。

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