26日、衝撃のニュースが飛び込んできた。トルコ1部ブルサスポルが細貝萌の移籍について合意したと発表したのだ。

2010年にドイツへと渡り、アウクスブルク、レヴァークーゼン、ヘルタ・ベルリンと3つのクラブでプレーしてきた細貝。今でこそ数多くの日本人選手がドイツで活躍しているが、細貝はそのパイオニアの一人だった。

そんな細貝が新天地選んだのは、アジアとヨーロッパの文化が混在するトルコだった。ブルサスポルによれば、細貝はブルサの病院でメディカルチェックを受け無事通過。まもなくクラブと正式に契約を交わし、公式発表が行われる予定である。

では、そのブルサスポルとはどのようなクラブなのだろうか。

1. トルコリーグってどんなリーグ?

ブルサスポルを知る前に、まずはトルコリーグについて簡単にまとめておこう。

トルコ1部リーグは「シュペル・リギ」といい、18チームが在籍している。イスタンブールを本拠地とするガラタサライ、フェネルバフチェ、ベシクタシュの“三強”がリーグで無類の強さを誇っており、これまで行われた59度のタイトルレースのうち、この3チームの優勝回数は実に52である。

トルコリーグはUEFAランキングで現在11位に位置しており、CLへの出場枠は「2」。昨シーズンのリーグ戦を制したガラタサライが本戦へのストレートインの権利を手にしており、予備予選3回戦からのスタートとなったフェネルバフチェはシャフタールに敗れ敗退している。

トルコリーグといえばこの夏、様々なスター選手が移籍したことで話題となっていた

例えばロビン・ファン・ペルシーやナニはフェネルバフチェへと移籍しており、あのサミュエル・エトーもアンタルヤスポルへと加入。ルーカス・ポドルスキが移籍したガラタサライにはヴェスリー・スナイデルやフェルナンド・ムスレラといったワールドクラスのタレントも在籍しており、スター選手がどんどん集結しているという現状があるのだ。

その他にもルーマニア1部で長く活躍していた瀬戸貴幸が昇格チームのオスマンルスポルへと加入しており、FC琉球でプレーしアルジェリア代表として2014年のワールドカップを戦ったGKライス・エンボリもアンタルヤスポルへと移籍。あの長友佑都にも一時はガラタサライへの移籍報道があるなど、日本人選手、延いては日本に関係する選手にとっても身近なリーグとなってきている。

トルコリーグのサポーターはとにかく熱く、発炎筒の使用などは当たり前。声援や歌声、拍手はピタリと揃っており、まるで地響きのような応援がスタジアムに響き渡る。スナイデルに導かれガラタサライのサポーターがやってみせたチャントなどは、見ているだけで鳥肌が立ってしまうほどだ。

しかし、今年に入りフェネルバフチェのバスや選手の車を狙って発砲事件が相次いで起きている。また、シュペル・リギに所属するチームの中にはシリアとの国境に近いガジアンテップを本拠地とするチームもあり、治安が心配される地域もある。

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