8月24日、トルコ1部のアンタルヤスポルは「フィラデルフィア・ユニオンから、アルジェリア代表GKライス・エンボリを獲得した」と公式発表した。
Kaleci Rais M'bolhi ve Kulübümüz arasında 24.08.2015 tarihinde düzenlenen imza töreni ile sözleşme imzalanmıştır. pic.twitter.com/MzA2yLk1aN
— Antalyaspor (@Antalyaspor) 2015, 8月 24
ライス・エンボリは1986年生まれの29歳。2008年にはマルセイユのリザーブ時代に同じクラブで働いていたフィリップ・トルシエ氏に指名され、当時JFLに所属していたFC琉球に加入したことで知られるGKである。
クラブレベルではあまり大きなチームに所属したことはなく、琉球退団後もスラヴィア・ソフィア、CSKAソフィア、クリリヤ・ソヴェトフなどを渡り歩いているが、その一方でアルジェリア代表では大ブレイクを果たした。
2010年にルーツを持つアルジェリア代表に選出されると、ワールドカップで突然守護神に任命され、好プレーを連発。それによってレギュラーを奪取すると、ヴァヒド・ハリルホジッチ監督が率いた2014年ワールドカップでもゴールマウスを守った。
しかし、クラブレベルではやはり苦しんでおり、昨年は恩師であるヴァヒド・ハリルホジッチ監督が率いていたトラブゾンスポルのオファーを断ってまでMLSのフィラデルフィア・ユニオンに加入するも、数試合でベンチに追いやられてしまった。
監督を務めていたジム・カーティン氏からも「エンボリはもうプレーしない」とメディアに公言されるなど関係もこじれており、契約はまだ残っていたものの今夏は退団が確実だと言われていた。
先日はイングランド2部のボルトン・ワンダラーズで練習参加を行っていると報じられたが、それから数日で状況は一転。トルコでこのところ大きな話題を集めているアンタルヤスポルに加入することが決定した。
アンタルヤスポルは今夏元カメルーン代表FWサミュエル・エトーを獲得し、あの元イタリア代表FWフランチェスコ・トッティに年俸13億円のオファーを出したことで話題を集めたクラブだ。
日本のFC大阪と提携していることでも知られ、ギュルテキン・ゲンジェル会長が「数年前のバルセロナを再構築する」という希望を持っていると報じられたこともある。