リーガ・エスパニョーラのバレンシアは、「モナコからチュニジア代表DFアイマン・アブドゥヌールを獲得した」と公式発表した。
契約期間は2020年6月30日までの5年間。メディカルチェックは既に終了しており、正式なサインも済んでいる。
バレンシアは彼の獲得に向けて3000万ユーロ(およそ40.7億円)という大きな額の提示を行ったと言われており、同じく関心を寄せていたチェルシーの1500万ポンド(およそ29億円)といわれる入札額を大きく上回ったようだ。
アイマン・アブドゥヌールは1989年生まれの26歳。先日行われた日本代表との親善試合にも帯同していたチュニジア代表の中心的存在である。
名門エトワール・サヘルのユース時代は長身の左ウイングとして知られていたが、その後左サイドバックに転向してブレイクを果たした。
2010年にヴェルダー・ブレーメンに貸し出された時は成功しなかったもものの、2011年に移籍したトゥールーズでフランス・リーグアン屈指のDFに成長。
後にクラブが3バックシステムを採用したこともあってセンターバックにも活躍の場を広げ、さらに高いレベルのディフェンダーに成長を果たした。
188cmという長身を持ちながらも、豊かな脚力を生かした圧倒的なスピードと強烈なキックを持っており、サイドバック時代には攻撃力にも非常に定評があった。
かつてはミスが多いところもあったものの、近年は安定性も増している。マンチェスター・シティに去ったオタメンデイの後釜として大きな期待を受けることになりそうだ。