9月15日、『ABC』など各メディアは「経営危機が続いているブリスベン・ロアにオーナーグループからの資金が届く」と報じた。

今夏かなり厳しい経営状況に陥っていると伝えられているブリスベン・ロア。これまで多くの債務の返済に追われてきたものの、8月支払い分の給与については全てが振り込まれ、一旦危機は脱していた。

しかし9月15日にも今月分の支払期限を迎えることになり、オーストラリアサッカー連盟がこの日をライセンス存続を判断するための〆切と通告していたことから、クラブにとって大きな山場になっていた。

オーナーを務めているバクリー・グループの資金繰りが悪化しており、クラブの売却話も進行しないことから状況が心配されたものの、最終的には火曜日の銀行業務が終了した後に資金が振り込まれたことが確認された。

オーストラリアサッカー連盟は、火曜日夜におよそ100万ドル(およそ8585万円)の資金がブリスベン・ロアの口座に送られたという証明書を確認したと発表している。

これは十分に毎月の給与を支払い、ほぼ空だったと言われているブリスベン・ロアの資本を増強し、当面の業務を続けられるだけの額であると確認された。

これを受けてオーストラリアサッカー連盟は、バクリー・グループに与えられているAリーグライセンスについては剥奪しないことを決め、今後の動きを監視する方針を示している。

とはいえ、もちろんこれで全てが終わったわけではなく、いくつかの地元企業がブリスベン・ロアから未返済になっている債務を回収しようと訴訟を起こす準備を整えているとも言われており、今後も心配される状況は続きそうだ。

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