『Just Football』は「2015-16シーズンのドイツ・ブンデスリーガで見ておくべき若手10名」という記事を掲載した。

バイエルン・ミュンヘンの1強状態とは言われながらも、ボルシア・ドルトムントやヴォルフスブルク、シャルケ04などからの突き上げも大きいブンデスリーガ。

近年育成面の強化に力を入れているドイツから現れそうな新星とは?


ピエール・ホイビュア(シャルケ04) / 20歳

「既にクリスティアン・エリクセンを超えているのではないか」とまでデンマークのジャーナリストが言うホイビュアは、地元で高く評価される多才なセンターハーフである。

バイエルン・ミュンヘンが彼の才能を見つけて2012年に契約する前には、コペンハーゲンとブレンビーで過ごしていた。2013年4月に、バイエルンでは17歳と251日という最年少デビューを記録している。

グアルディオラ監督が2013年にバイエルンを指揮し始めてから、ホイビュアとの関係は上下してきた。彼は高貴なミッドフィルダーであり、長身で、クリエイティブで、起点になれて、広い視野からロングパスを送ることが出来る。

彼のハイライトと言えば、2013-14シーズンの終了間近に行われたボルシア・ドルトムントとのカップ戦決勝でメンバーに選ばれたことだ。

彼の父親が癌と診断されたとき、グアルティオラは涙を流し、苦しい時期にホイビュアを支えた。しかし、クラブでのチャンスは減少し、ヘイビャウの不満は増大した。

しかし、欲求不満が明らかな状況でありながら、ホイビュアの心は強さを証明した。バイエルンでチャンスは不足したが、アウクスブルク、そしてシャルケへのローンを選択した。

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