9月29日、『La Cuarta』は「元チリ代表DFパブロ・コントレラスが、5人制サッカーの親善試合ボリビア戦で心臓発作を起こし、一時危険な状態に陥った」と報じた。

パブロ・コントレラスは1978年生まれの37歳。かつてモナコやセルタ・デ・ビーゴ、オサスナ、スポルティング・リスボンなどでプレーしたことで知られているセンターバックである。

2010年ワールドカップや3度のコパ・アメリカ、2000年のオリンピックなどに出場した経験を持っている大ベテランで、昨年まではオーストラリアのメルボルン・ヴィクトリーでプレーしていた。

既に第一線からは退いているものの、27日に行われたボリビアでのチャリティーマッチに参加してプレーしていたところ、突然胸を押さえてうずくまり、痙攣して動けなくなったという。

そして、それを見ていち早く行動を起こしたのは、ボリビア側のGKを務めていたペドロ・ヒガだった。彼はドクターが来る前にパブロ・コントレラスの元へと走り、心臓マッサージと人工呼吸を施したという。

応急処置が早かったこともありパブロ・コントレラスは致命的な酸欠に陥ることなく無事に意識を取り戻し、緊急病院へと運ばれ、命に別状がないことが確認された。

ボリビアの現地メディア『diez』の記事によれば、ヒガは偶然以前にも心臓マッサージの機会があり、人工呼吸で蘇生を行うのもこれが二人目であったという。

ペドロ・ヒガは『La Cuarta』の取材に対して以下のように語り、「神に感謝したい」と話したとのこと。

ペドロ・ヒガ

「普通にプレーしていたパブロが突然倒れたんだ。一瞬普通のことかと思ったが、寄ってみたら非常に深刻なことに気付いたんだ。痙攣していたからすぐに応急処置をした。

状況は本当に悪く、非常に心配だった。死んでしまうとも思った。素早く処理することができ、彼が回復できたことを神に感謝したい。

胸はとても硬かったが、心臓は柔らかかった。幸運にも空気も与えることが出来たよ」

なお、パブロ・コントレラスはその日に病院からツイッターを更新しており、無事であることをアピールすると共に、助けてくれた人と友人、メッセージをくれたファンに感謝の言葉を述べている。

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