10月1日、『BBC』は「リーグ・ツー(4部)に所属しているニューポート・カウンティの経営をサポーターズトラストが引き継ぐ」と報じた。

ニューポート・カウンティはサウスウェールズ州の南東にある街ニューポートのクラブで、まだトップリーグを経験したことはないものの、1940年代には3部まで昇格したことがある。

2013年にカンファレンス・プレミアで3位となってリーグ・ツーに昇格を果たし、昨季は9位と好成績を上げていたものの、今季は10試合を終えて最下位に沈んでいる。

マスコットを務めているスパイティ・ザ・ドッグも非常に有名であり、2014年のマスコットレースで優勝している強豪。もちろん試合中もファンキーな動きでファンを楽しませている。

経営については8月に旧フロントが辞任を発表しており、その後を引き継ぐことになったのがクラブのサポーターズトラスト(サポーターグループ)であった。彼らはファンに募金を求め、株式を購入する方針を立てていた。

そしてそれから2ヶ月が経過し、ついに目標額であった19万5000ポンド(およそ3550万円)を突破した上、23万6000ポンド(およそ4290万円)まで資金を調達することに成功。ニューポートは「ファンが所有するクラブ」になることがほぼ決定された。

もちろんこれにはイングランド・フットボールリーグの承認が必要となるものの、暫定会長のトニー・プリング氏は『BBC』に対して以下のように語り、今後の動きに希望を抱いていることを明らかにしている。

なお、2日にニューポート・カウンティはテリー・ブッチャー前監督を解任し、前プリマスのジョン・シェリダン監督を新たな指揮官に迎えている。

トニー・プリング
(ニューポート・カウンティ暫定会長)

「クラブはいくつかの支払わなければならない債務がある。この毎月の返済をするための予算が必要だ。とはいえ、この23万6000ポンドは基本的に今季のクラブを動かすための資本となる。

我々は慎重にお金を使い、コストを下げ、収入を増やしていく。

今、本当に厳しい仕事が始まったのだ。誰もこの挑戦を過小評価しているものはいない。このクラブは難しい位置にいる。そして、我々が求める場所に行くにはいましばらく時間が必要だろう。

しかし言わなければならないのは、我々が持っている計画によって目標は達成できると確信している、ということだ」

なお、リーグ・ツーではエクセター・シティ、ポーツマス、ウィコム・ワンダラーズをファンが所有しており、ニューポート・カウンティで4チーム目となる。

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