4月29日、『Sydney Morning Herard』は「オーストラリアの実業家ニック・スカリを中心としたコンソーシアムが、イタリア・レガ・プロのレッジーナ・カルチョを買収する」と報じた。既に交渉はかなり合意に近づいていることが発表されている。
かつて中村俊輔選手が3シーズンプレーしたことで知られているレッジーナは、カルチョ・スキャンダルによる勝ち点の剥奪で降格し、財政難に陥り低迷。昨季はセリエBで18位となり、3部に当たるレガ・プロに降格している。
今季は中村俊輔選手とポジションを争っていた名トップ下のフランチェスコ・コッツァ氏の指揮の下でスタートし、12月には同時期の名ボランチであるモザルトが後を継ぎ、さらに4月にはこれまたそのチームメイトだったジャコモ・テデスコが後任となった。
日本の古いセリエAファンにとってはなかなか味わい深い混乱がありつつも、チームはプレーオフ出場圏内を維持しており、セリエBへの昇格の可能性は残している。
そのレッジーナの買収に動いているコンソーシアムの中心人物はニック・スカリ氏。同名のブランドなどを使い、オーストラリアでビジネスを行ってきた『家具王』として知られている。
彼ら企業グループは3年で1000万ユーロ(およそ13億円)を支払ってレッジーナの株式を購入するという提示を行っており、今後クラブの状況などをさらに調査し交渉を進めていく予定となっている。早ければ来季の開幕にも間に合う可能性があるとのことだ。
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