DF ギャリー・ケイヒル

2014年10月18日までは1分たりとも欠かさずに出場し、リーグ制覇とPFAのベストイレブンを勝ち取る素晴らしいシーズンとなった。このイングランド代表DFはとてもソリッドで、落ち着き払っているように見えた。

そのクオリティが今季序盤のチェルシーのDFラインから失われてしまった。ケイヒルはリーグ戦10試合中7試合に先発しているが、成功を収めた守備体系は忘れ去られてしまった。彼自身はチェルシーはツキを掴めていないと述べたそうだが、不調はそれ以上に深い。彼はリーダーシップを見せ始める必要がある選手のひとりだ。

スタッツと評価

昨季同時期には9だったブロック数はここまで6つ。評価:10点中6点

DF ジョン・テリー

長年チェルシーのディフェンスの砦であったテリーもついに年齢に絡めとられてしまった。昨季は全試合にスタメン出場し、多くの試合で素晴らしいパフォーマンスを見せた。

だが、今季はシティ戦などビッグゲームで途中交代となっており、ショックであろう。WBA戦で宣告されたこの5年で初となるレッドカードは小さな兆候のひとつだったのだろう。トップレベルのパフォーマンスが出来る彼の時代はもうそう長くはないということの。

テリーが無気力な同僚たちに対し指示を叫ぶ姿は今季お馴染みになっている。それは彼がこれまでずっとやってきたことではあるが、この衰退は終焉となる可能性があり、今季がチェルシーにおける彼のラストシーズンになっても驚かないであろう。

スタッツと評価

テリーはもはやチェルシーのチームシートに真っ先に名前を書かれる選手ではない。昨季は全試合フル出場だったが、今季の出場時間は平均54.9分間である。 評価:10点中5点

DF セサル・アスピリクエタ

フィリペ・ルイスの退団によって、より多くの試合に関与するとみられていたが、実際そうなった。DFラインの改造が叫ばれるなか、ここまでリーグ戦全試合に先発している。チェルシーの不調における主要な戦犯ではない一方、そのオールラウンドな基準値を上げて欲しい多くの選手のひとりだ。

スタッツと評価

昨季の同時期には33度のエアバトルに勝利していたが、今季は15回に留まっている。 評価:10点中6点

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