2010年8月のアメリカ戦に初出場して以来、ブラジル代表でのキャップ数が50を超えたダヴィド・ルイス。

昨年のW杯でセレソンの主将を務め、PSGでコンビを組むチアゴ・シウヴァがドゥンガ監督に冷遇され招集されない時期が続く一方、ルイスは新体制発足から現在まで引き続き主力としてプレーしている。

ルイスといえばDFとは思えない「並外れた攻撃性能」と、その体格及びカーリーヘアの雰囲気から醸し出される「圧倒的なスケール感」が魅力だ。W杯の準々決勝コロンビア戦で見せたフリーキックは世界中の度肝を抜いた。

一方で肝心の守備はというと、対人戦の強さ、パスカット能力は高く評価されているが、人とボールに過剰に反応し過ぎるあまり背後にスペースを空けてしまう“悪い癖”を指摘されている。

国内で圧倒的な戦力を誇るPSGでその癖は目立っていないようであるが、「守備」に焦点を絞った場合、否定的な見方を受けることも少なくない。

13日に行われたアルゼンチン対ブラジルの「スーペル・クラシコ」でも、そんなルイスの軽率なポジショニングが結果を左右することになる。

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