17日、各地でEURO2016プレーオフや2018年ワールドカップ南米予選などの試合が開催されたのだが、期待されていた好カードが急遽中止になっている。

ハノーファーで行われる予定だった、ドイツ対オランダの国際親善試合である。

パリで起きたテロ事件も影響し、一時は中止も検討されたこの試合。しかし、テロに屈しないためにも開催が妥当だという判断が下っており、試合は予定通り開催されるはずだった。

しかし、その判断もキックオフ直前に再び覆ることになる。試合会場となるHDIアレーナので爆発物の騒ぎがあったのだ。

初報を伝えたのはおそらくドイツ『Sky Sport』。その時現地はキックオフのわずか83分前にあたる午後7時23分であり、緊急の決断であったことが分かる。

一時は「スタジアム近くの救急車から爆破物が確認された」という情報が飛んだがその後錯綜し、スタジアムにいたファンたちは退避を余儀なくされた。

英国『Sky Sport』によれば、試合の中止を発表してからスタジアム周辺で爆発物は発見されず、逮捕者などは出なかったようだ。万が一に備え中止の判断を下したのだろう。

そんなこの試合では、テロの標的となったフランスに連帯の意思を示すために素敵なコレオが用意されていたようだ。

【次ページ】ピッチ上、そして観客席に登場したフランス国旗