3日、『Gazzetta dello Sport』は「ACミランとローマは、イタリア代表FWステファン・エル・シャラウィの取り引きに向けた交渉が合意に達した」と報じた。
今季開幕前にミランからモナコへと貸し出されていたエル・シャラウィ。その期限は一年間で、25試合に出場すれば1200~1400万ユーロ(およそ15.6~18.2億円)での買い取り義務が発生するという契約内容になっていた。
しかし、フランスであまり活躍出来ずにいる彼を買い取ることにモナコは消極的で、24試合に出場した段階でストップ。
それと共にミランのアドリアーノ・ガッリアーニ氏に対して「エル・シャラウィは買い取らない」と既に宣告したという。
このままモナコに残しておいては半年間飼い殺し状態になってしまうため、ミランは一旦エル・シャラウィの契約を解除した後他のクラブに放出するという方針で動いていた。
そこに接近したのは、フアン・イトゥルベをボーンマスに放出したローマ。イタリアのライバル同士である彼らは素早く交渉を進め、合意を形成したようだ。
しかしその後、『Sky Italia』は「モナコとの交渉が遅れており、エル・シャラウィの取り引きが進んでいない」と報じた。
モナコはエル・シャラウィの契約解除に従って手数料を支払うという点については合意しているものの、会計システムの違いによる相対的な財政問題によって上手く交渉が進んでいないという。
このまま取り引きが行われなければ、モナコは彼の給与を払い続けなければならない、ミランは所属選手を上手く現金化できない、ローマはイトゥルベの後釜がいない、そしてエル・シャラウィは半年出場できずEUROも絶望的という状況になってしまうが……
なお、他にもラツィオがエル・シャラウィの獲得に興味を示しており、アントニオ・カンドレーヴァがその取り引きの一部に使われるという話も。