コジョヴィ・オビラレ
「(南アフリカの病院に運ばれ、治療を受けた)
僕はこれ以上抗いたくなかった。手術の前、僕は兄に言ったんだ。
『今、僕は戻れるとは思えない。行ってしまうような気がしている』と。
今思えば、それは本当に利己的なことだった。でも、僕は本当に暗い闇の中にいたんだ。もし一人だったら――子供がいなかったら、全てが違っていたかもしれない。
なぜなら、あのときの僕は本当に、本当に弱かったから」
「(FIFAとフランスサッカー連盟、そしてアデバヨールやエトーからも資金を援助されたが、アフリカサッカー連盟からは補償がされなかった)
僕にとっては、アフリカサッカー連盟は彼らの仕事を適切にやっていないよ。お金と言うより、ヒューマニズムの問題だ。僕はとても悲しいよ」
「(君を撃った犯人に対しては?)
僕は彼らに対して怒りは持っていないよ。その価値はない」
「(キャリアを絶たれてから6年、考えが変わった?)
自分が経験した全てのことは、起こるべくして起こったことだ。世界の70~80%の人々は死を恐れているだろう。僕にはそれは当てはまらない」
2発の銃弾を受けたトーゴ代表、恐怖からの復活を語る
Text by 石井彰(編集部)
カズに憧れて全身赤のスーツを買ったことで校内一の人気者になったが、中身が伴わず一発屋で終わったというエピソードを持つ島根県出身のエディター。その影響か赤いチームを好み、ヴァランシエンヌ、レイションエス、ノッティンガム・フォレストなどを応援している。
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