長く険しい道のりの末、2014年、ついに誕生した鹿児島ユナイテッド。それぞれJリーグへの参入を目指していたヴォルカ鹿児島とFC KAGOSHIMAの統合は難航を極め、だからこそ“ユナイテッド”の名がまさにピッタリなクラブといえる。

そして2015年、Jリーグ百年構想クラブに認定されると、さらにJ3クラブライセンスも取得。JFLでも年間順位で4位に入ったことにより、九州で7番目のJクラブとして今季からJ3に参入することになった。

浅野哲也監督が引き続き指揮を執る鹿児島は13日、新体制発表会を開催。2016シーズンに向けた新ユニフォームを発表した。

Kagoshima United 2016 Mitre Home

ホーム(1st)は紺を基調に、この画型と分からないが、鹿児島の大島紬伝統の男柄、亀甲模様を全体に施したデザイン。

亀甲柄は『長寿吉兆(ちょうじゅきっちょう)』の意味を持ち、古来から縁起物として使われる紋様。亀の甲羅がモチーフとなり、その六角形には不思議なパワーがあるといわれている。

また背面には、鹿児島のシンボルといっても過言ではない「桜島」のモチーフを継続。J元年の年らしい、新しい「鹿児島」を日本中、そして世界に発信するという意気込みが込められている。

噴煙が黙々と上がる雄大な桜島。サプライヤーは今季もMitre(マイター)だ。

これまでオール白が定着していたホームだが、今季は紺シャツ、白パンツ、紺ソックスというコーディネートを採用。J参入とともに変更されたことで、今後はこの組み合わせが定着していくのかもしれない。

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