『Gazzetta dello Sport』は「ナポリのマウリツィオ・サリ監督は、2試合の出場停止処分を受ける可能性が高い」と報じた。
19日に行われたコッパ・イタリア準々決勝ナポリ対インテル戦は0-2という結果で終了したが、その中で両チームの監督が衝突し、ロベルト・マンチーニ氏が退場処分を受けていた。
その後『Rai』の取材に応えたマンチーニ監督は以下のように話し、マウリツィオ・サリから侮辱的な発言を受けたことを明かした。
ロベルト・マンチーニ
「サリは人種差別主義者であり、彼のような男はサッカーから叩き出す必要がある。私は第4審にアディショナルタイムが何故5分もあるのかと尋ねていた。
サリは立ち上がって侮辱的な言葉を投げかけてきた。60歳にもなった男がこのような事をするのは恥だ。主張することは出来るが、恥だ。
私はロッカールームで彼から謝罪された。しかし、私は彼が言ったことを恥じて欲しいのだ。イングランドでは彼のような人物はタッチラインに足を踏み入れることを許されない」
しかし、一方でサリ監督は記者会見で以下のように話し、マンチーニの方も自分を侮辱したと話した。
マウリツィオ・サリ
「これらのことはピッチ上で起こるものだ。審判が試合終了の笛を鳴らせば、手を握ってそれで終わりだ。
ストレス下の状況では起こり得る。しかし、私はロッカールームで謝罪したし、それは終わらせるべきだ。これらは試合でしばしば起こるもの。
今人々は私のことを同性愛差別主義者であるとか、様々な醜い言葉で呼んでいる。それは自分の心に最初に浮かんだ言葉だった。次は彼のことを『デモクラツィア・クリスティアーナ(1994年に消滅した政党)と呼ぶよ。私はゲイの友人もいる。同性愛差別主義者ならそうはならない。
活動停止処分を予測するか? なぜ禁止されなければならない? それは多くの人と同じ侮辱だ。マンチーニは私のことを『古いロクデナシ』と言ったんだ。従って彼は老人差別者か?
私は彼に謝罪した。しかし、真実を言えば私は話した言葉を覚えていない」
これらの問題については、2~4ヶ月の活動停止処分という厳しいものになる可能性があるともいわれていたものの、最終的にはコッパ・イタリアの2試合でベンチ入り禁止というものになりそうである。
その理由については、この発言は実際にマンチーニが同性愛者ではないことから、単なる攻撃的な発言という形で解釈されるためであるとのこと。