先週のエールディビジで海外移籍後初出場を果たしたフィテッセの太田宏介。

相手が下位クラブだったこともあり、攻守に非常に安定したプレーを見せた太田の試合後の評価は上々で、続くアヤックスとの大一番で先発を支持する声は97%に及んだ。

迎えた23日、敵地でのアヤックス戦に期待通り2試合連続左サイドバックで先発起用されたのが、太田にとっては天国から地獄へ突き落とされるようなあまりにも厳しいものとなった。

試合は開始早々に動いた。アヤックスの左サイドからのクロスをフィテッセのGKエロイ・ロームが捕球しきれず、こぼれ球を19歳リーシェトリー・バズールに詰められ僅か26秒で先制を許してしまう。

バズールはセードルフ、ヴィエラ、ヤヤ・トゥレ、ライカールトらと比較される期待の若手

この出鼻を挫く一撃に、先週はふてぶてしいほどの態度を見せた太田もチーム全体の動揺を肌で感じてしまったのかもしれない。その数分後に得た左サイドからのコーナーキックの場面で足を滑らせ、ラインを割ってしまうミスを犯してしまったのだ。

これで完全に浮足立ってしまった太田に、さらに“クリスティアーノ・ロナウド2世”として各国のビッグクラブが熱視線を送るオランダの新怪物アンワル・エル・ガジが襲い掛かった。