1月末からの欧州サッカーでは、再び相次いで人種差別的な行為が大きなトピックスとなった。

30日に行われたFAカップ4次ラウンドのカーライル・ユナイテッド対エヴァートンの試合では、コートジボワール代表FWアルナ・コネ、そして南アフリカ代表MFスティーヴン・ピーナールに対して、観客席から人種差別的なチャントが投げかけられた。

この事件は後に警察の捜査が入り、なんと15歳の少年が逮捕されることになったことが明らかにされている。

そして3日に行われたイタリア・セリエAのラツィオ対ナポリでも、観客の行動が大きな問題に発展することになった。

試合中にラツィオのファンからナポリDFカリドゥ・クリバリに対して人種差別的な行為が行われていたことを目にしたマリアーノ・イラティ主審は、これに対して試合を中断するという重い判断を下した。

数分の中断、そして関係者との協議の末に試合は再開され、最終的にはナポリが敵地で0-2と勝利を収めている。

そして、話題になったのは試合終了後、人種差別の被害者になったカリドゥ・クリバリの行為だった。

『Gazzetta dello Sport』が掲載した映像では、自身が被害を受けたことも何のその、観客席にいた小さなファンにユニフォームを投げるクリバリが映っていたのである。

マウリツィオ・サリ監督も「彼は知的でバランスの取れた人物だから大丈夫だ」と語るクリバリ、その心の強さは今後も注目が集まりそうだ。

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